Facebookはなぜ大暴落してしまったのか。
フェイスブックは、言わずと知れた米国のIT企業です。
利用者は全世界で20億人を突破し、2011年の上場以来すさまじい勢いで成長してきました。
日本企業時価総額1位のトヨタが約20兆円なのに対し、
フェイスブックの時価総額は40兆円を超えています。
ITの成長力によって世界中の投資家たちを虜にしていたフェイスブックですが、逆に言えば成長が減速すると、その反動も計り知れないものになります。
最高財務責任者であるデビット・ウェーナー氏が、フェイスブックの減速を示唆する内容の発言をしたところ、
なんとFaceBookの株価は20%下落しました。
時価総額にして約15兆円分のマイナス。
たった一人のおじさんの発言で、15兆円が動く。
株の世界は本当に恐ろしい、、、
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フェイスブックの減速が始まった原因の一つとして、
ヨーロッパの個人データの保護規制(GDPR)が強まったことが挙げられます。
ヨーロッパは近年、GoogleやAmazonなどに対する批判を強めており、IT企業にとっては非常にビジネスをやりづらい状況です。
また、フェイスブックは今年に起きた情報流出問題への対処に追われており、新規で2万人の人材を雇ったと発表しています。
SNSのビジネスモデルの強みは、
人材を雇わなくても高い効率で事業を成長させられる点にありました。
しかし、個人情報保護の規制が強まることで、それまで必要のなかった部分に人的資本を割かなければならないようになり、成長スピードに歯止めがかかっているのです。
これをうけてIT企業の株価が下落することをふまえると、
IT株への投資を手控えていた人たちにとってはチャンスの年になるかもしれませんね!