インフレ率100万%はなぜ起こったのか。
国際通貨基金(IMF)によると、
ベネズエラのインフレ率が年内にも
100万%に上ると予想されています。
インフレ率100万%って、
私たち日本人にとっては全く現実味のない数字ですよね(笑)
すごく単純に言ってしまうと、
物価が1万倍になるってことです。
日本円感覚で例えるなら、
1本150円のコーラが150万円になる計算。
間違いなく日本でコーラを飲む人は消え失せます(笑)
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ベネズエラのインフレの最大の原因は、
外貨不足による物資の欠乏だと言われています。
輸出の95%を原油に頼っていたベネズエラですが、
国営の石油会社の経営不振により、原油の採掘量が減少しました。
メイン商売であった貿易でお金を稼ぐことができなくなったため、
当然食料品や日用品の輸入量も激減し、
物価は凄まじい勢いで暴騰することになります。
ベネズエラ政府は、インフレに対処するために紙幣の発行量を増やす作戦を実行しました。
俗に言う量的緩和政策ってやつです。
しかし、その政策でさえも
インフレを後押しする原因の一つなのです。
紙幣の発行量を不当に増やせば、
紙幣の信用を失うことになります。
結果的に紙幣の価値はさらに下がり、
物価が相対的に上昇してしまったのです。
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自分たちの所持していた紙幣の価値が暴落しているなんて、
日本ではまず考えられない話だと思います。
それは日本の経済がとても安定しており、諸外国からの信頼が厚いおかげなんです。
しかし、その日本でさえ平穏で安定した状態がいつ脅かされるのかわかりません。
となりに核を持ってる国があるわけですからね(笑)
自分のお金をすべて日本円で貯金しておくということは、
全財産を日本円に投資するってことです。
リスクを分散しておくという意味でも、
株式投資や外貨預金などの資産運用を行うことで、自分のお金をしっかり守りましょう。
それでは、また明日!